代表あいさつ

 我々ChibaMed Charityは、千葉大学亥鼻キャンパスに通う、医学部・看護学部・薬学部の学生で結成された組織です。
今回の東北関東大震災において、千葉県も石油化学コンビナートの爆発炎上、ライフラインの一時途絶、都心とをつなぐ路線のストップ、そして地震自体による被害と、県内の様々なところで影響を受けました。
被災地のひとつと言って、間違いはないでしょう。

 しかしながら、港町が津波により全てを流され、更地へと変えられた東北地方の映像をテレビで見るたびに、私たちの中で「自分たちが被災地である」という意識は変わっていきました。
私たちはいつまでも心配される側であってはならないのだ、と思い始めました。
幸いにも、私たち学生の多くは大きな怪我もなく済みましたが、以前として連絡がつかない友人、避難生活を余儀なくされている親戚など、心配する相手もたくさん存在します。

 だからこそ、心配して連絡を待つだけではなく、こちらから動き出さなければいけないのではないでしょうか。
何かしなければいけないことなど、亥鼻の学生は皆わかっていました。それはChibaMed Charityが立ち上がった当日、メールにて呼びかけただけで、学年・学部の垣根を超えて数十名もの学生から

「自分もなにか手伝いたい」
「ぜひとも募金をしたい」

と反応があったことがよく物語っています。

私たちは皆、医療系の学生であるので、ある程度は災害時の医療の重要性を理解しているつもりです。

「物流の途絶により入院患者に給食が出せない!」
「点滴用のボトルが不足している!」

との現場からの悲痛な叫びも聞いていました。

 そこで今回、私たちが考えたのは、「災害医療、もしくは緊急時の院内での医療活動がスムーズに行われるための医療・物資支援を行う」ということでした。
もっと具体的に言えば、私たちでは何が不足しているかの判断が出来ないため、信頼できる組織を介することで現場に必要な物資が届くように、必要な資金を集めることが現実的に一番役に立てることではないかと考えました。

募金活動を行う場所としては、医・看・薬の学生が通う亥鼻キャンパスと大学病院を選び、現場に赴くことは出来ないが被災地での活動にぜひとも協力したいという医療関係者の思いを、適切な支援に変えて伝えることを目的としました。
その中で、大学病院に通院・入院する患者の方々からも活動に対する理解・協力が得られれば幸いであります。
この文章を書いている現在、行方不明者はまだ数多く存在し、日が経つにつれて災害医療も急性期から慢性期へと変化していきます。
そのような状況で、一人ひとりは小さい力でも協力しあうことで力強い波となり、津波にも負けないような現場への大きな活力となることを期待して、メンバー全員で精一杯活動していきたいと思います。

ChibaMed Charity 代表 千葉大学医学部医学科6年 坂田朋基

 

 

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ChibaMed Charity 代表 千葉大学医学部医学科6年 坂田朋基

chibamed_charity@yahoo.co.jp